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「リューンの龍使い」解題

シナリオ内で言いたいことを言えなかった気がするので、ここに「解題」
を記しておきます。



まず、これは「竜殺し」の物語ではなく「龍」を手なずける物語だということです。
19世紀の啓蒙合理主義の時代に、意外なことにファンタジーの最たるものである
「ドラゴン」のイメージがはびこりました。

これは、善・悪二元論によって自分の外部に無意識に、敵を設けることで自分を善と
する考えです。例えば、キリスト教の流布の際に、敵である悪魔的なイメージにドラゴン
の翼がつけくわえられた話は有名です。他にもユング心理学でもこの無意識に対する反省
がなされました。

龍が辺境(地中や水中)にいるのは、こういった仮想の敵を無意識の領域で追いやっていた
ためです。シナリオでも、ゲオルギウス村はリューンとアレトゥーザの境にありますよね
つまりは、そこに至るまでのワームやリヴァイアサンはいわゆる一つのケーススタディ
だったわけです。

シナリオ内の聖北教会はもちろんキリスト教会のことを意識しています。ただ、保守的な
人物では面白くないので、エストロは急進派として、宗教の恥部をさらけだすことで次の
ステージに行こうとしている人物として描きました。ここらへんは、ヨーロッパ的という
よりもアメリカ的です。



「龍」を手なづける話に移ります。漢字という文化が実は「龍」という入り組んだ文字
体系の解体現象です。われわれの、日ごろの「書く」という所作は、龍にむかって立ち
向かっているのです。依頼人のトウテツも実はこの「龍」に近い迷路のような漢字です
「饕餮」と書きます。

西洋での竜の単純なスレイに対して様々な反省がなされ、エドガー・アラン・ポーの
「アッシャー家の崩壊」などでは、夢の中での竜殺しが崩壊に向かうと言った文が
あります。シナリオ内でも、冒険者たちの夢の中で同じような記述があります。

というわけで、この物語は単純な竜退治や「竜殺し」関連の物語にとどめておきたく
なかったのです。子竜であるゲオが冒険者によって手なずけられることで(新しい物語
秩序)、エストロの持つ竜殺しの剣の力(古い物語秩序)を負かし、物語としては新しい
展開を迎えたと言えます。

しかし、エストロの最後のセリフのように「緩慢な死が世界を待っている」というように
この物語秩序そのものも本当にそうでいいのかという読み手への提起で終わっています。
ルギウス村は観光名所として一時期は潤うかもしれなけれども、龍が去ってそれまでの
恩恵が失われる暗い未来も暗示しています。

以上伝えたかったことです。
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